毒
記念すべき50本目の記事のようです。いつも書かないけど常々思っていることの一部について書きます。
まず、NHK受信料問題:
なんか身の回りにも「NHKに抗議するため受信料払うのやめました」などという輩が増えてきてる。払わない=視聴者でないのに何を抗議?
よく誤解されるが、NHKは国営放送ではなく、視聴者が払う受信料で成り立っている団体だ。これにより、国とも、スポンサーや株主の意向に左右される民放とも違う、独立性のある放送が可能となる。
少なくともNHKが手本としている(レベル違うけど)イギリスのBBCはそうだ。よって常に国家、スポンサー・株主(民放、新聞など他のメディア)より、目の敵にされる運命にある。
馬鹿議員が、「NHKが(その議員の利害=)国の政策に反する報道をするのはおかしい」などといっているが、これは当たり前のことだ。
日本ではイギリスより国家が放送メディアに干渉する力が強く、またNHK自体もお上の圧力に弱い面もあり、そのことが硬直した体質を生み、数々の不祥事に繋がったと思われる。
だいたい、会長が国会に出かけて頭を下げるなんてのがその体質の最もたるもので、どうかしている。
会長が頭を下げるのは、国会(国民)や他のメディア(スポンサー等)ではなく、視聴者であるべきだった。そしてNHKを監督するのも、同じく視聴者の責任だったはずだ。
現実にそれができたかは別の問題であるが、受信料支払いを拒否することは単なる無責任であり、「金がもったいないから払わない」以外の理由にはならないのだ。
次、平和団体:
平和団体自体は好きである。笑わせてくれるから。
スミソニアンの「科学技術」博物館のエノラ・ゲイの横に原爆被害の展示をねじ込みに行って断られたりとかね。そういう展示は別にやりなさいよ。止めないから(むしろ推奨)。
平和団体の平和的活動は大好き。矛盾ありすぎで笑わせてくれるから。
何より、世界平和にとって一番大事な民衆の権利を制限することを平然と行い、それに気づいていないところがいい。
大和ミュージアムの展示への抗議は、「自分たちの考えは絶対に正義であり、自分たちが見たくないものは存在してはならない」という考え方がアリアリで、ぞっとする(アジアの戦争被害者感情云々は、一般に反対しにくい理由として利用されているに過ぎない)。文明が興って以降、何千年も経て漸く手に入れた、表現の自由を何だと思ってるんだろう。
そして、戦争に関する事実や兵器の姿を、目の前(世界ではない)から消してしまえば世界平和が達成できる、という考え方が素敵。
平和(とその維持)とは戦争に対抗する戦いであると考えてないところも素晴らしい。
戦争をなくすためには、もっと戦争について勉強しないといけないのに、その教材を自分たちが気に入らないから、と抹消しようとしている。矛盾とはそういうこと。
というわけで、平和団体には、これからも俺を笑わせてもらいたい。笑える範囲ならですが。
(米国の核、そしてミサイル防衛には抗議して、隣の共和国x2の核をスルーすることは…笑えません)
他、ガソリン高騰とか靖国とか農業・食糧問題とかポイズン・ピル(まさに毒)とか他にもありますが、時間切れなのでまた後日。
これから出張行ってきます。飛行機落ちないといいけど…。
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