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2005/07/29

滅私奉公

脱線事故2日後から心のケア医師が海外休暇…尼崎
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20050728p201.htm

正直怒りを感じる。
この医師ではない。休暇に否定的なこの記事に。

日本のマスコミは、概して休暇や研修(特に公務員)に対し否定的だ。
しかしそれは間違いだ。60年前の教訓がある。

旧軍では、ベテラン兵士は前線に貼り付けられ、休暇を取ることも、後方で新兵に生き残るノウハウを伝授することもできず、自分達の状況もわからず、最後は疲労に磨り潰されて消えていった。

無論ベテラン達は後方に下がることなど望んでおらず、軍組織にもそんな余裕はなかった。
率先して死ぬことが当然の美徳とされ、反すれば悪徳だった。

しかし、だ。
優秀な兵士に100%の能力を発揮させるには、強制してでも定期的な休暇が必要だった。
新兵の生残率を少しでも上げるためには、ベテランの何分の1かでもノウハウが必要だった。
後方と情報を交換する機会も必要だった。
そしてこの責は、個人ではなく体制に帰せられるべきだ。

ところでこの記事には、「事故2日後」「海外」「迷惑をかけた」などなど、休暇をとったことに問題があったと感じさせようというキーワードがてんこ盛り。一方で体制については一つも言及がない。
休暇をとったことにより、被災者らにとってなにか問題が生じたのなら、当然尼崎市保健所の責を問うことは当然だが、そうではないのだ。
欠員?をカバーし奮闘したであろう他の職員を称えることさえしない。

つまり、この記事を書いた記者は、医師や公務員が、休暇をとらず死ぬまで働くことを当然と考えているということなのだろう。
過労死や自殺を減らそうなんて、これっぽっちも考えていないということなのかもしれない。

一応愛読してるんだから、こんな記事載せるなよ、読売。
情けない。


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